楽器屋と言えば"楽器を試したり、修理したり買ったり売ったりする場所"という認識が主流。近年その在り方が変わりつつあります。
ミュージシャンの溜まり場(交流の場)、店内イベントやショールーム化など、より入店し易くミュージシャンとも会える機会が増える環境となりました。
ABCからこのような内容を発信する事により人と楽器がぐるぐる動き、それが音楽となる楽しい空間が生まれると考えております。
ずっと1人で何をしたらいいか分からないままの音楽活動を繰り返していて、ある時知り合いのアーティストさんに勧められて登録しました。
活動の相談で打ち合わせてもらったり、ABCさんのライブイベントに出させてもらったりしましたが、それでもコロナ禍もあって3、4回お世話になったくらいでした。
そんな中で新しくシンガーソングライターを探していたプロダクションさんに私を推薦し、契約や会社に問題が無いかを立ち合い、契約を成立させて下さいました。
また、全く知らない環境で困らないように今でも私と事務所の間で力になってくれています。30代になってからこんなに新しく充実した活動が始まるとは自分でも思っていませんでした。
ABCがこんな風に音楽シーンを繋いで行くんだとしたら、やっぱりそれは新しい音楽環境のシステムだと思います。いったいどうやってるんだかは全然わかりませんが。
弊社はキャスティング事業を中心にコンサートや学園祭を毎年数多く制作しています。
メジャーなミュージシャンや芸人さんのキャスティングは最も得意とする分野ですがまだ表に出ていない有力な新人アーティストや、中規模のニーズに合うキャスティングを求められるとやはりリストは減っていきます。
そんな時にライブシーンからの情報を持つABCのデータは有力で、「女性のポップスシンガーで横浜に縁のある方」というニーズだとしても、データ検索エンジンですぐに情報が送られて来ます。
また、学園祭シーズンで最も活用するのがエンジニアや制作スタッフのマッチング。特に2020年はコロナ禍の影響で急遽オンライン学園祭が増加し、カメラや配信クルーが新たに必要になった際も、的確に数パターンのチームを提供してくれました。
重要なのは単純なマッチングサイトとしてではなく、現場の状況を理解できる運営が最大限必要な人材や予算を汲み取ってくれる所だと思っています。
自宅で映像クリエイターの仕事を始めようと登録して、クリエイト事業部の方に相談にのって頂きました。最初は仕事ではなく経験を積めるようにと考えていましたが、ABCにはあらゆるフェーズの仕事や案件がありました。
まだまだこれからのクリエイターがいるように、まだまだ駆け出しのアーティストがいて。「”クオリティや実力が高い事が良くて、低い事が悪い”という様な価値観の軸はABCデータバンクの運用においてはないんです。適材適所にマッチング出来る事がとても大事なんです」と担当の方が仰っていました。
私はまだまだですが毎月お仕事を頂いて頑張っています。
当店を含む多くのライブハウスの運営方法は、大きく「ホールレンタル」と「自店で制作するブッキングライブ」があると考えています。
ホールレンタルに於いては、立地/キャパシティー/機材などの会場情報を、レンタルするお客様が自身で調査し会場選びをされる事になります。その際少なからず知識が必要で、難儀と考えられる方も多いと推測しています。ABCは登録された各ライブハウスの詳細な情報を把握し、お探しのニーズにあった会場をご案内してくれます。そうして当店と当店を知らないお客様への橋渡しを担って頂いております。
また、自店で企画/制作する催しに於いて日々行き詰まるのは、内容(ジャンル)、動員(売上)など、テーマに沿ったブッキングを自店で完結させる難しさです。
ABCは個々のネットワークを超えた我々の知り得ていない多くの登録アーティストや企業情報を基に、共に考え、協力、紹介頂けます。我々ライブハウスは勿論、共演するアーティスト、来場のお客様が、今より効率良く満足出来る環境作りの手助けをしてくれています。
ライブハウスはエンターテイメント業界への入口を担っていると考えておりますが、ABCはアーティストや業界にとって、日々、都度、分岐点でご協力頂ける、我々の信頼できるブレーンとなり得ます。
現在は経営者として映像作品やWEBのデザインをさせていただいておりますが、以前は真剣に音楽を志し上京した少年でした。
音楽業界やアーティストの活動環境が、才能や努力だけではままならない事は当時身をもって経験しました。
今は企業としてですが、ABCの運営に関わる事でクリエイターとしての自身の仕事が、そんな音楽シーンのシステム改善に貢献できていると感じています。
「私がアーティストの頃にこんな環境があったら」ABCはそう思える構想です。 今頑張っている方々が、そして昔の自分が、心から納得できる音楽環境を目指して頑張っております。